キリシマミドリシジミの母蝶採集

昨日は、台風の襲来前に採卵用のキリシマミドリシジミの雌を求めて石榑峠に行ってきました。

結論から言うとキリシマミドリシジミ雌に関しては悔いが残るNULLでした。悔いが残るというのはネット捌きさえ上手ければ採れたであろう個体に三度出くわして、全て取り逃がしをしたことです。

この時期のキリシマミドリシジミの雌は涼を求めて沢沿いの木漏れ日があたるようなアカガシにやってくることが多いので、そのような場所を叩き出していくのですが、大抵は、驚いて飛び出してもすぐ近くに再度止まることが多いので、目を皿のようにして止まった場所を見失いようにするのがコツです。

しかし、この日は三度とも8mの竿がギリギリ届くか届かないような場所に止まった為、ネット捌きが上手くいかず、あと少しのところで取り逃がしてしまいました。

この時期でも雄はお気に入りの場所でテリトリーを張っている個体に出会えますが、やはりボロボロの個体ばかりでお持ち帰りする気にはならないので、5頭ネットインしましたが、全て現地でリリースしました。

飛び古してボロボロになったキリシマミドリシジミの雄

キリシマミドリシジミは7月中旬頃から発生して8月下旬まで活動しているようです。

さて、今回キリシマミドリシジミ以外ではアオバセセリを2頭と石榑峠では過去に2度採ったことが有るサツマシジミを1頭採ることができました。

今回採集したサツマシジミの雄

この時期のサツマシジミは高温期タイプで非常に小型でヤマトシジミより小さい個体ですが、翅の表面はサツマシジミ特有の美しい空色です。

アオバセセリは少し擦れていたので、生かして持ち帰り採卵にチャレンジしています。経験がないので成功するかどうか分からないですが、ゼフィルスでやっている採卵セットで試してみます。

現地で取ってきたアワブキの枝をいつものケースにセットして採卵にチャレンジしています。