今年3度目のギフチョウ採集 

4月23日に福井県北部の比較的標高の高い山に今年3度目のギフチョウの採集に行ってきました。

この産地は標高が高いので通常の年であればゴールデンウィーク頃に発生のピークを迎えるのですが、今年は特に発生が早いと読んで、この日に遠征しました。

現地に着いてみると思った以上に季節が進んでいるようで、いつもなら多くの残雪が見られる斜面にも殆ど雪が無く、ブナの新芽も開ききっており、出遅れた感が急激に襲ってきます。おまけにこの日の朝は、今までとは打って変わって季節が逆戻りしたような寒さで、風も強い日となりました。

但し、事前の天気予報では日差しは十分に期待できるようなので、温度が上がることを期待して秘密のポイントでギフチョウの飛来を待ちました。

待つこと2時間、10時30分頃ようやく一匹目のギフチョウが突然現れました。相当な擦れ個体を覚悟していましたが、比較的新鮮な個体でした。しかし、その後ポツポツと飛来する個体はやはり擦れた個体ばかりで、もう少し標高を上げたポイントに変えようかなと思いましたが、逆に雌の発生には適期だと思い、このポイントで粘ることにしました。すると、地表すれすれを飛翔する明らかに雄とは違う個体が目に入ってきました。あわててネットを上から被せると、羽化したてのピカピカの未交尾の雌でした。

この時採集したピカピカの雌です。

これに気をよくしてこのポイントの周辺を歩き回ると追加で更にピカピカの雌を追加することができました。