秋に咲く野の花はどれも可憐で愛らしく心が和まされます。
春に咲く野の花の美しさとは一味違う、どことなく儚さを感じさせるそんな花々が大好きです。
ミゾソバ( 漢字表記:溝蕎麦 学名:Persicaria thunbergii )
ミゾソバは日本全国どこでも見ることができる秋の代表的な野の花の一つではないでしょうか。
一輪づつは小さい花でも水辺で群生して咲いていると存在感が有り、とても目を惹きます。大好きな秋の野の花の一つです。
アキギリ( 漢字表記:秋桐 学名:Salvia glabrescens )
日本の代表的なサルビアであるアキギリは野生種とは思えないほどの美しさで、野山で見つけると思わず立ち止まってしまいます。花色も濃紫色から薄桃色まで、産地によって変化に富むようです。
北陸から近畿地方にしか分布しておらず、どこでも見かける花ではないので、見つけたらラッキーですね。(尚、関東地方には淡黄色花のキバナアキギリが分布しています。)
アキチョウジ( 漢字表記:秋丁字 学名:Isodon longitubus )
中部地方以西にしか分布していないアキチョウジ(関東地方には非常によく似ている関谷のアキチョウジが分布しています)も秋を代表する美しい野の花です。
初めて見たときはエンゴサクによく似ているなと思ったが、科名も全く違うのに(エンゴサクはケシ科、アキチョウジはシソ科)不思議な感じがしたものです。
アケボノソウ( 漢字表記:曙草 学名:Swertia bimaculata )
秋の代表的な野の花であるセンブリに近縁なアケボノソウは、花もセンブリに非常に良く似ています。
但し、アケボノソウはそれぞれの花弁に緑色の二つの蜂腺溝があり、ここから蜜を分泌して蟻や花アブや蜂を寄せ、受粉につなげるようです。